NISAの金融機関選びで確認したい商品、手数料、積立方法、サポート、ポイント、移管・変更手続を整理します。
NISA口座は、銀行、証券会社、ネット証券などで開設できますが、同一年に新規投資できるNISA口座は一人一金融機関です。金融機関の知名度だけで決めるより、自分が買いたい商品と運用方法に合うかを確認します。預金口座を持っている銀行で開く必要はなく、銀行のNISAでは個別株を扱わないなど、取扱商品に違いがあります。
第一の視点は商品です。つみたて投資枠の対象商品は法令要件を満たす一定の投資信託・ETFですが、各社がすべてを扱うわけではありません。成長投資枠で国内外の個別株、ETF、REIT、投資信託のどれを使うか確認します。商品数が多いほど良いのではなく、目的に合う低コスト商品を継続購入できるかが重要です。
第二は費用です。売買手数料が無料と表示されても、投資信託の信託報酬、為替コスト、外国株の取引費用などは別に確認します。第三は積立機能で、最低積立額、毎日・毎月などの頻度、銀行引落し、カード積立、ボーナス設定を比べます。ポイントは付与条件や上限が変わる可能性があるため、長期の商品選択をポイントだけで決めません。
第四は使いやすさです。注文画面、資産配分、損益、NISA枠の残りを確認しやすいかを見ます。第五はサポートで、店舗、電話、チャットの必要性を考えます。ただし、相談窓口があることと、自分に最適な商品が自動的に選ばれることは別です。第六はセキュリティで、多要素認証、不正取引時の連絡手段、出金先口座の管理を確認します。
第七は金融機関変更のしやすさです。NISAの金融機関は年単位で変更できますが、変更したい年に旧金融機関のNISA口座ですでに買付けをしていると、その年分は変更できません。変更前に保有していた商品は旧金融機関のNISA口座で非課税のまま保有できますが、新金融機関のNISA口座へ移管はできません。口座が二か所に分かるため管理方法を考えます。
一例として、Aさんが毎月3万円を投資信託へ積み立てたいなら、年間予定額は3万円×12=36万円です。この場合、個別株の商品数より、希望商品の信託報酬、定期買付、入金方法、画面の確認しやすさが優先されます。仮の利用例で、運用成果を保証するものではありません。NISAでも元本割れがあり、損失を他口座の利益と損益通算できません。
NISA口座選びの締めでは、口座開設キャンペーンより「買いたい商品・総費用・積立方法・認証」の四点を優先してください。金融機関変更は可能でも、既存商品を新口座へ移せず、買付済みの年は変更できない点が固有の注意です。最初から将来すべての商品を決める必要はありませんが、10年以上使っても管理しやすい画面と手数料体系を選びましょう。