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投資初心者が知るべき元本割れ|損失が生じる場面と備え方

情報更新日: 2026-08-07(税制・保険料率等は変更される場合があります)

元本保証と元本割れの違い、価格・信用・為替リスク、生活資金を投資しない理由を初心者向けに解説します。

元本割れとは、売却や償還で受け取る金額が、投じた元本を下回ることです。評価額が一時的に下がる含み損と、売却して確定した損失は区別できますが、必要時に売れば含み損も現実の損失になります。投資信託、株式、債券、外貨建て商品などには、それぞれ元本割れの可能性があります。

原因は価格変動だけではありません。企業や発行体が支払い不能になる信用リスク、海外資産の円換算額が変わる為替リスク、希望価格ですぐ売れない流動性リスクがあります。債券も満期前に売れば価格が下がる場合があり、投資信託も預金保険の対象ではありません。「債券だから安全」「分散型だから保証」という理解は誤りです。

一例として、Aさんが50万円で買った商品が15%下落すれば評価額は42万5,000円で、含み損は7万5,000円です。その後の回復もさらなる下落もあり得ます。これは値動きを説明する仮定で、15%という損失や回復を予測するものではありません。手数料や税金があれば実際の損益はさらに変わります。

初心者が最初に決めるべきなのは、期待収益ではなく、いつ使うお金かです。家賃、税金、数年以内の学費、緊急予備費を投資すると、下落時に待てません。値下がりしても生活に影響せず、長く置ける余裕資金だけを対象にします。借入金での投資や、損失を取り戻すための追加投資は損失を拡大させる可能性があります。

購入前には目論見書の「投資リスク」を読み、最大損失が限定される商品か、元本を超える損失の可能性がある取引かを確認します。信用取引や証拠金取引、レバレッジ商品は、現物投資より複雑で値動きも増幅されます。理解できない仕組みには投資しないという判断も重要です。

元本割れを完全になくせば、投資による価格上昇の可能性も限定されます。必要なのはリスクを隠すことではなく、分散、余裕資金、長期目線、許容損失額で管理することです。口座開設より先に、いくら下がったら生活や睡眠に影響するかを具体的に考えましょう。

表示されるリスク尺度にも限界があります。過去の値動きから算出した標準偏差などは参考になりますが、将来の最大損失を示すものではありません。価格が急変したときは想定より大きく動くことがあります。SNSで紹介された利益画面は、損失、入金額、保有期間が分からず、商品選びの根拠にはなりません。購入後は毎日値動きを追うより、当初の目的と許容額を定期的に確認します。詐欺的な勧誘にも注意し、「元本保証で高利回り」「必ず取り戻せる」といった説明を受けたら入金せず、登録業者か金融庁の情報で確認してください。

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